FvwmTaskBar

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説明
COPYRIGHTS ( 原文 )
著作権 ( 日本語訳 )
初期化
呼び出し
設定オプション
 
 
設定例
バグ
作者

名前

FvwmTaskBar − FVWM タスクバーモジュール

形式

FvwmTaskBar は fvwm によって実行されるので、コマンドライン からの呼び出しでは動作しません。

説明

FvwmTaskBar モジュールは、fvwm が管理するウィンドウに対 応 するボタンを行に整列して作られるタスクバーを提供します。第 1 ボタンでクリックすれば、フォーカスが対応するトップレベル のウィンドウに移り、中ボタンでクリックすれば、トップレベル ウィンドウを隠します。第 3 ボタンは、将来の拡張 (状況の メ ニュー) 用 に 予 約 さ れ て い ま す。 他のモジュール同 様、FvwmTaskBar は fvwm がウィンドウマネージャとして使われ ているときに動作するのみです。

起動時に、タスクバーはスクリーン全体の幅に等しい一行の形で 表示されますが、実行状況に対応して、最大 8 行までサイズ が 変 わり得ます。さらに、オプション AutoStick が使われている 場合、タスクバーはそれ自身でスクリーンの上か下に位置を自動 的に決めますが、一方の位置から他方の位置へ通常の移動操作で ドラッグすることもできます。

"Start" と名前のついているタスクバーの最初の ボ タ ン は、 fvwm へコマンド "Popup StartMenu" を送信し、これはボタンが 押されたときに一般的な目的のメニューをポップアップするのに 使われます。

FvwmTaskBar はウィンドウの右側に、現在の時刻とメールの到着 を示す組み込み機能も表示します。

COPYRIGHTS ( 原文 )

The FvwmTaskBar module is derivated from Mike Finger’s FvwmWinList.

Copyright 1994, Mike Finger. The author makes no guarantees or warranties of any kind about the use of this module. Use this modules at your own risk. You may freely use this module or any portion of it for any purpose as long as the copyright is kept intact.

著作権 ( 日本語訳 )

FvwmTaskBar モジュールは、 Mike Finger の FvwmWinList から 派生したものです。

1994 年の Mike Finger による著作物です。作者 は、 こ の モ ジュールの使用に関するいかなる種類の保険も、保証も与えませ ん。このプログラムはあなた自身の責任で使用してください。こ の著作権がこのまま保持されている間はどんな目的であっても、 あなたはこのモジュール、またはこのモジュールの一部を自由に 使用できます。

初期化

初 期化の間、FvwmTaskBar は、fvwm が起動時にそれに関係する オプションを探すのに使用した設定ファイルと同じファイルを調 べます。その調べるオプションについては、この後のセクション で説明します。

呼び出し

FvwmTaskBar は、.fvwmrc ファイル中に ’Module FvwmTaskBar’ の行を入れることで fvwm の初期化の際に呼び出すことができま す。

FvwmTaskBar は、fvwm が fvwm 内から呼び出すモジュールの た めのオプションである ModulePath で設定されているディレクト リの中に存在していなければいけません。

設定オプション

以下のオプションを .fvwmrc ファイルに置くことができます:

*FvwmTaskBarGeometry {+-}<X>x{+-}<Y>

これは、FvwmTaskBar ウィンドウの位置とその伸びる方 向を指定します。現在の版では、サイズはサポートされ ておらず、タスクバーは自分自身でスクリーンの幅全体 を 埋 め る よ う に サ イズ変更します。オプション AutoStick も指定されている場合、モジュールは自動的 に位置指定に最も近いところのスクリーンの上か下のど ちらかに固定 ("stick") します。

*FvwmTaskBarFont font

これは、沈み込んでいないボタンのラベルに使われるデ フォ ル ト の フォントを指定します。指定されなけれ ば、fixed フォントが仮定されます。

*FvwmTaskBarSelFont font

これは、沈み込んでいるボタンのラベルに使われるフォ ン トを指定します。 Start ボタンは、押されていなく ても常にこのフォントを使うことに注意してください。 このオプションを指定しなければ、代わりにデフォルト のフォントが使われます。

*FvwmTaskBarStatusFont font

これは、時計と小さいウィンドウで使われるフォントを 指 定します。このオプションを指定しなければ、fixed フォントが使われます。

*FvwmTaskBarFore color

これは、ボタンの名前で使われる色を指定します。

*FvwmTaskBarBack color

これは、バーとボタンの背景色を指定します。

*FvwmTaskBarTipsFore color

これは、小さいウィンドウ内の文字に使われる色を指定 します。

*FvwmTaskBarTipsBack color

これは、小さいウィンドウの背景色を指定します。

*FvwmTaskBarGeometry geometry

このオプションは、ウィンドウの位置情報を指定します (Y 座標のみ有用)。

*FvwmTaskBarAutoStick

このオプションは、タスクバーを初期ウィンドウ位置に 最も近いところの、スクリーンの上か下のどちらかに固 定 ("stick") します。その後の任意の移動操作も、 そ の振舞いの影響を受けます。

*FvwmTaskBarAutoHide

このオプションは、タスクバーをスクリーン下の狭い空 間に消してしまいます。その狭い帯にマウスが移動する と再び現れます。このオプションは自動的に AutoStick を有効にします。

*FvwmTaskBarUseSkipList

これは、設定ファイル内の WindowListSkip 行に上げら れ ているウィンドウを FvwmTaskBar に表示させないよ う指示します。

*FvwmTaskBarDeskOnly

これは、現在のデスクトップ上にあるウィンドウのみを FvwmTaskBar に表示させるよう指示します。デスクトッ プが切り替わった場合は、それに合わせてウィンドウの 一覧も変わります。

*FvwmTaskBarUseIconNames

これは、ウィンドウの正式名の代わりにウィンドウのア イコン名を使うよう、 FvwmTaskBar に指示します。 こ れは、ボタンの幅を小さく保つのに有用です。

*FvwmTaskBarShowTransients

これは、アプリケーションの一時的なウィンドウも表示 させるよう FvwmTaskBar に指示します。デフォルト で はそれは表示されません。

*FvwmTaskBarAction action response[,response...]

こ れ は、action が行われたときに FvwmTaskBar に response を行わさせます。現在サポートされ て い る action は Click1, Click2, Click3 で、現在サポート されている response は、モジュールや関数を含む任意 の fvwm 組み込みコマンドです。下の設定例は、デフォ ルトの値を示しています。

*FvwmTaskBarButtonWidth width

これは、個々のウィンドウボタンが到達しうる最大幅を 指定します (最小は 32 とプログラム内で定義されてい ます)。

*FvwmTaskBarHighlightFocus

マウスポインタがタスクバー上にある場合、現在のボタ ンの下のウィンドウがアクティブになります。この挙動 は、tvtwm のアイコンマネージャや FvwmIconMan と 似 て い ま す。 注 意: このオプションを FollowMouse フォーカススタイルと共に使用する場合は、タスクバー を ClickToFocus にする必要があるでしょう。

*FvwmTaskBarShowTips

これは、小さいウィンドウを有効にします (デフォルト では無効)。

 

以下のオプションは、タスクバー右に表示されるステータス表示 により具体的な指定を行います。

*FvwmTaskBarClockFormat format-string

このオプションは、デジタル時計の時間の書式を指定し ます。この書式文字列は stfrtime(3) 互換 で す。 デ フォルトではこれは "%R" です。

*FvwmTaskBarUpdateInterval seconds

これは、時間が HH:MM:SS の形式が利用できるように、 どれくらいの頻度で時計の表示を更新するかを指定しま す。デフォルトは 60 秒です。

*FvwmTaskBarBellVolume volume

これは、メールを検出したときに鳴らすベルのボリュー ムを設定します。値は 0 (無音) から 100 (最大音 量) の間です。デフォルトは 20 に設定されています。

*FvwmTaskBarMailBox path

このオプションは、メールを指定した場所を調べるよう にモジュールに指示しますが、それはユーザの メー ル ボッ ク ス の フ ル パ ス 名 で す。 デ フォルトで は、/var/spool/mail/$USER_LOGIN となっています。値 ’None’ を指定すると、モジュールはメールの到着表示 を行いません。

*FvwmTaskBarMailCommand command

これは、メールアイコン上でダブルクリックしたときに 実行される fvwm95 コマンドを指定します。

*FvwmTaskBarIgnoreOldMail

これが設定されると、新しいメールがないときにビット マップを何も表示しません。

 

以下のオプションは、タスクバー左の Start ボタンに使われ ま す:

*FvwmTaskBarStartName string

このオプションは、Start ボタンで表示される文字列を 指定します (デフォルトは ’Start’)。

*FvwmTaskBarStartMenu string

このオプションは、Start ボタンが押されたときに呼び 出されるポップアップメニューを指定します (デフォル トは ’StartMenu’)。このモジュール は、 コ マ ン ド ’Popup StartMenu’ を fvwm ウィンドウマネージャに送 ります。

*FvwmTaskBarStartIcon icon-name

このオプションは、Start ボタンの左に表示されるアイ コンの名前を指定します。

設定例

以 下の例は、.fvwm95rc ファイルから FvwmTaskBar の初期化コ マンドを記述する部分を抜き出したものです:

#
# fvwm の起動時と再起動時に taskbar を起動
#

AddToFunc "InitFunction" "I" Module FvwmTaskBar

AddToFunc "RestartFunction" "I" Module FvwmTaskBar

#
# taskbar ウィンドウのスタイルを常に他のウィンドウの上にいるように
# 設定
#

Style "FvwmTaskBar" NoTitle,BorderWidth 4, HandleWidth 4,Sticky,
StaysOnTop,WindowSkipList,CirculateSkip

#------------------------------------ taskbar
*FvwmTaskBarBack #c3c3c3
*FvwmTaskBarFore black
*FvwmTaskBarTipsBack bisque
*FvwmTaskBarTipsFore black
*FvwmTaskBarGeometry +0-1
*FvwmTaskBarFont -adobe-helvetica-medium-r-*-*-14-*-*-*-*-*-*-*
*FvwmTaskBarSelFont -adobe-helvetica-bold-r-*-*-14-*-*-*-*-*-*-*
*FvwmTaskBarStatusFont fixed

*FvwmTaskBarAction Click1 Iconify -1, Raise
*FvwmTaskBarAction Click2 Iconify +1, Lower
*FvwmTaskBarAction Click3 Iconify -1, Raise

*FvwmTaskBarUseSkipList
*FvwmTaskBarUseIconNames
*FvwmTaskBarAutoStick
*FvwmTaskBarShowTips

*FvwmTaskBarButtonWidth 180
*FvwmTaskBarBellVolume 20
*FvwmTaskBarMailBox /var/spool/mail/
*FvwmTaskBarMailCommand Exec xterm -e mail
*FvwmTaskBarClockFormat %I:%M %p

*FvwmTaskBarStartName Start
*FvwmTaskBarStartMenu StartMenu
*FvwmTaskBarStartIcon mini-exp.xpm

バグ

現時点では、FvwmTaskBarfvwm95 上でしか動作しません。

作者

David Barth ([email protected])