FvwmIconBox − FVWM アイコンボックスモジュール |
FvwmIconBox は fvwm によって実行されるので、コマンドライン からの呼び出しでは動作しません。 |
FvwmIconBox モジュールは、一つのアイコンマネージャを提供し ます。ユーザは、アイコン化とその逆のような操作を、マウスや キーボードによってモジュールの中に表示される各アイコンに対 して行うことができます。 FvwmIconBox は、fvwm が起動時に読み込むのと同じ .fvwmrc ファイルを読み、"*FvwmIconBoxFore green" のような行を探 し ます。 |
The FvwmIconBox program is original work of Nobutaka Suzuki. Copyright 1994, Nobutaka Suzuki. No guarantees or warranties or anything are provided or implied in any way whatsoever. Use this program at your own risk. Permission to use this program for any purpose is given, as long as the copyright is kept intact. |
FvwmIdnet プログラムは、Nobutaka Suzuki のオリジナルな仕事 によるものです。 1994 年の Nobutaka Suzuki による著作物です。いかなる保険 も、いかなる保証も、そしてそれ以外の何ものも、全くどんな方 法でも与えられませんし暗示もしません。このプログラムはあな た自身の責任で使用してください。このプログラムは、この著作 権がこのまま保持されている間はどんな目的であってもその使用 が許可されます。 |
初期化の間、FvwmIconBox は設定ファイルを検索します。 設 定 ファ イルは、fvwm が初期化の際に使用したものと同じファイル です。 FvwmIconBox の実行ファイルが他の名前でリンクされてい る 場 合、 例 え ば ln -s FvwmIconBox MoreIconBox とされている場 合、 FvwmIconBox というキーワードを単に MoreIconBox に変え る ことで FvwmIconBox とは全く違う設定のされた MoreIconBox という名前のモジュールを起動できます。これにより、色んなア イコンボックスプログラムを使うことができます。 |
FvwmIconBox は、‘Module FvwmIconBox‘ を .fvwmrc ファイル内 でメニューやキーストロークに割り当てることで呼びだすことが できます。 fvwm は、FvwmIdont の置き場所を、設定オプション ModulePath で指定されたディレクトリを探して見つけようと し ます。 |
FvwmIconBox は、NoIcon が適用された場合のみアイコンを表示 します。 NoIcon 属性は Icon 属性の指定の後に設定されるべき です。そうでなければ、アイコンボックスモジュールは空のボッ クスモジュール以外にはなり得ません。このモジュールは、fvwm が 起動時に読み込むのと同じ .fvwmrc ファイルを読み、以下の ような行を探します: |
*FvwmIconBoxFore color |
これは、このモジュールがウィンドウの前景色に白の代 わ りに color を使うことを指定します。このオプショ ンは、以下で説明するオプション *FvwmIconBoxPixmap で指定される背景のピクスマップ画像の前景色にのみ影 響を与えます。 |
*FvwmIconBoxBack color |
これは、このモジュールがウィンドウの背景に黒の代わ りに color を使うことを指定します。 |
*FvwmIconBoxIconFore color |
これは、このモジュールが選択していないアイコンの文 字列に黒の代わりに color を使うことを指定します。 |
*FvwmIconBoxIconBack color |
これは、このモジュールが選択していないアイコンの背 景色に白の代わりに color を使うことを指定します。 |
*FvwmIconBoxIconHiFore color |
これは、このモジュールが選択したアイコンの文字列に 黒の代わりに color を使うことを指定します。 |
*FvwmIconBoxIconHiBack color |
これは、このモジュールが選択したアイコンの背景色に 白の代わりに color を使うことを指定します。 |
*FvwmIconBoxPixmap pixmap |
これは、このモジュールが背景ピクスマップ画像として pixmap を使うことを指定します。 |
*FvwmIconBoxFont fontname |
これは、このモジュールが文字列のフォント に fixed の代わりに fontname を使うことを指定します。 |
*FvwmIconBoxSortIcons option |
これは、アイコンボックス内のすべてのアイコンをアル ファベット順に並べさせるようこのモジュールに指示し ま す。 option は、WindowName ( ウィンドウ名), IconName (アイコン名), ResClass (リソース ク ラ ス 名), ResName ( リ ソース名) のいずれかです。例え ば、ResClass を指定すると、アイコンがそのリソー ス ク ラ ス名でソートされます。 option が ResClass か ResName の場合、 XA_WM_CLASS 属性を持たないアイ コ ンは "smallest" 要素であると見なされます。 |
*FvwmIconBoxPadding number |
これは、アイコン間の間隔のピクセル数を指定します。 デフォルトの値は 5 です。 |
*FvwmIconBoxSBWidth number |
これは、水平方向と垂直方向のスクロールバーの幅を指 定します。デフォルトの値は 9 です。 |
*FvwmIconBoxPlacement primary secondary |
こ れ は、アイコンの配列方向を指定します。 primary と secondary は、 Top, Bottom, Left, Right のい ず れかです。以下の 8 つの組合せが有効です: primary secondary Left Top Left Bottom Right Top Right Bottom Top Left Top Right Bottom Left Bottom Right Top: アイコンは上から下へ配置されます。 Bottom: アイコンは下から上へ配置されます。 Left: アイコンは左から右へ配置されます。 Right: アイコンは右から左へ配置されます。 例えば、配置指定が "Left Top" の場合、アイコンは左 から右へ配置され、新しい行は上から下へ追加さ れ ま す。デフォルトの値は "Left Bottom" です。 |
*FvwmIconBoxLines |
こ れ は、 一 行 に 置くアイコンの数を指定します。 primary が Left または Right の場合はこの値は列 数 を意味し、 primary が Top または Bottom の場合はこ の値は行数を意味します。例え ば、*FvwmIconBoxLines が 7 で *FvwmIconBoxPlacement が "Left Top" の場合 は、一行に 7 列のアイコンが配置されます。デフォ ル トの値は 6 です。 |
*FvwmIconBoxHideSC direction |
こ れ は、表示させないスクロールバーを指定します。 Direction は、Horizontal か Vertical のいずれか で す。 |
*FvwmIconBoxGeometry <width>x<height>{+-}<X>{+-}<Y> |
こ れ は、FvwmIconBox の位置や大きさを指定します。 width と height はピクセル単位ではなく、アイコン単 位の大きさです。デフォルトの値は 6x1+0+0 です。 |
*FvwmIconBoxMaxIconSize <width>x<height> |
これは、アイコンビットマップの最大の大きさを指定し ます。このサイズより大きいビットマップは、このサイ ズ に クリッピングされます。デフォルトの値は 48x48 です。特に高さを 0 にすると、アイコンビットマッ プ は表示されず、アイコンラベルのみが書かれます。 |
*FvwmIconBoxMouse Button Action Response[, Response] |
こ れ は、ボタン Button 上で Action が行われたとき に、 Response をモジュールに実行させることを設定し ます。有効な Response は fvwm の組み込みコマンド ( 例えば Iconify, Delete, Focus) で、有効 な Action は Click と DoubleClick です。 |
*FvwmIconBoxKey Key Response[, Response] |
こ れ は、 キー Key が押されたときに Response をモ ジュールに実行させることを設定 し ま す。 有 効 な Response は fvwm の 組 み込みコマンド (例えば Iconify, Delete, Focus) に加えて以下 の 6 つ の FvwmIconBox 組 み 込 みコマンドです: Next, Prev, Left, Right, Up, Down。 Next: アイコンのハイライト化を次のものに変更。 Prev: アイコンのハイライト化を前のものに変更。 Left: 水平方向のスクロールバーを左に移動。それにと もなってアイコンは右へ移動。 Right: 水平方向のスクロールバーを右に移動。それに ともなってアイコンは左へ移動。 Up: 垂直方向のスクロールバーを上に移動。それにとも なってアイコンは下へ移動。 Down: 垂直方向のスクロールバーを下に移動。それにと もなってアイコンは上へ移動。 |
*FvwmIconBox windowname bitmap-file |
これは、アイコンボックス内で windowname 用に表示さ せ る ビッ ト マッ プ を指定します。このオプション は、Style コマンドで指定されるビットマップ指定を " 上書き" します。 windowname は、ウィンドウ名、クラ ス名、リソース名の い ず れ か で す。 windowname は、fvwm の設定ファイルがそうであるように、 "*" や "?" を含むこともできます。 bitmap-file は、ビッ ト マッ プ ファイルのフルパス名か、または IconPath か PixmapPath にあるファイル名です。 bitmap-file が "-" と指定された場合、 windowname に対応するウィン ドウのアイコンは、アイコンボックス内では表示されま せん。 |
*FvwmIconBoxSetWMIconSize |
これは、このモジュールがアイコンウィンドウに持たせ ようとす る サ イ ズ を、 ルー ト ウィ ン ド ウ の XA_WM_ICON_SIZE 属性に設定させることを指示します。 あなたがルートウィンドウではなくてこのモジュール上 に ア イコンウィンドウを表示させたい場合、このオプ ションを指定するといいでしょう。 |
*FvwmIconBoxHilightFocusWin |
これは、キーボードフォーカスがあるウィンドウのアイ コンをハイライト化させることをモジュールに指示しま す。ハイライト化されたアイコンの前景/背景色は、 そ れ ぞ れ コ マ ン ド *FvwmIconBoxIconHiFore と *FvwmIconBoxIconHiBack で指定されます。 |
*FvwmIconBoxResolution resolution |
resolution が Desk の場合、このモジュールは現在 の デ ス ク トッ プ上のアイコンのみを表示します現在は resolution の取り得る値は Desk のみです :) |
*FvwmIconBoxFrameWidth width1 width2 |
これは、このモジュールのフレームの幅を指定します。 width1 は、 ス ク ロールバーの外側の境界の幅で、 width2 は、スクロールバーとアイコンを表示する内 部 ウィンドウとの間の幅です。デフォルトの値は、それぞ れ 8 と 6 です。 |
以下の例は、.fvwmrc ファイルから FvwmIconBox の初期化コ マ ンドを記述する部分を抜き出したものです: ############################################################ # このモジュール内では NoIcon 属性が適用された # アイコンのみが表示されることに注意 |
Style |
||
"*" |
||
NoIcon |
############################################################ |
*FvwmIconBoxSortIcons |
||
IconName |
||
#*FvwmIconBoxSortIcons |
||
ResClass |
*FvwmIconBoxPadding 4 |
#*FvwmIconBoxHideSC |
||
Horizontal |
*FvwmIconBoxSetWMIconSize |
#*FvwmIconBoxResolution |
||
Desk |
# |
Nobutaka Suzuki ([email protected]). |